2025/08/14

Taiwan Today

外交

「新南向」対象国学生のエリート養成クラスが修了式、友情による協働に期待

2024/01/15
外交部が12日、「新南向政策」対象国の若いエリートたちに台湾のことをより理解してもらうため実施している「エリート養成クラス」の修了式を行った。写真は成績優秀な受講生たちに「部長奨(賞)」を授与した外交部の田中光政務次長(中央)。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)の田中光政務次長(=副大臣)が12日午前、外交部の大講堂で「2023年連結新南向菁英培育専班四校聯合結業典礼」(新南向エリート養成クラス4校合同修了式)を執り行うと共に、呉釗燮外交部長(=外務大臣)に代って優秀な受講者4名に「部長奨(賞)」を授与した。「新南向」は政府が南アジア、東南アジア、ニュージーランド、オーストラリアとの幅広い関係強化を目指す政策を指す言葉で、「連結新南向菁英培育専班(New southbound Policy Elite Study Program)」は、同政策の対象国からやって来たエリートたちに台湾のことをより知ってもらうためのプログラム。12日に行われたのはこのプログラムの修了式で、受講者を受け入れた国立屏東科技大学、台北医学大学、国立金門大学、国立台北科技大学の代表と受講者67名が出席した。また、東南アジアの5カ国の駐台使節の代表や関係者、行政院経済貿易交渉オフィスの張煜霖通商交渉代表、「財団法人台湾亜洲交流基金会」の楊昊均執行長が招きに応じて出席し、式典を見守った。
 
田政務次長は、「新南向政策」対象国の青年エリートたちの台湾に対する理解を深めるため外交部が2022年に開講した同プログラムは好評で、東南アジアの優秀な学生が積極的に問い合わせるケースが増えていると説明。このため2023年には規模を拡大、提携パートナーとして国内の4大学を招いた。受講者の国籍もインドネシア、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、インドのほか、ミャンマー、パキスタンにも広がり、計8カ国の青年エリートたちが参加した。
 
田政務次長は4大学の強力なサポートに感謝。田政務次長によると、大学側が自発的にリソースを統合したことで、受講者たちの企業や医療機関、福祉関係機関への訪問、ならびに学校を跨いだ交流が実現。こうした活動により受講者たちは分野を超えた視野を養い、台湾への感情も育んだ。また、「台湾は医療・公衆衛生、半導体、台湾海峡の両岸研究、熱帯農業など強みを持つ分野をいかに活用して、インド太平洋地域におけるイノベーションと『善良な力』になっているのか」への理解も深めた。
 
さらに田政務次長は、翌13日に第16代正副総統選挙及び第11期立法委員(国会議員)選挙が行われることに触れ、「台湾は平和、公開、透明な方式で民主主義の手続きを終える」と述べて、各国からやって来た受講者たちが歴史的な瞬間に立ち会い、台湾の貴重な自由、開放性、民主主義の価値を身をもって感じてくれるよう希望した。
 
田政務次長はまた、台湾で大学院に合格(修士課程)した受講者2名を祝福。受講者がプログラム終了後も台湾に残ることは、「新南向政策」対象国の優れた人材を台湾とリンクさせる理想的なケースだと歓迎した。そして田政務次長は、「受講者たちはみな将来の青年リーダーだ。彼らが今回育んだ台湾との友情は台湾と『新南向政策』対象国との関係がより近づくのを助けるはずだ」と述べ、共同で地域の課題に対応し、インド太平洋地域の平和と繁栄を促進していけることを期待した。
 
12日の修了式では受講者たちが流暢な中国語による寸劇や歌を披露して、台湾で中国語を学んだ成果を発揮したほか、今回の交流によって得られた「台湾経験」は一生忘れられない思い出になったと感想を述べた。
 
外交部は新南向政策の「人を以って基本とする」精神を示すため、「連結新南向菁英培育専班」を2年連続で実施。累計で東南アジアの青年たち117名が「台湾の友」となった。外交部は3期目も予定しており、「新南向政策」対象国の青年たちとの人脈をいっそう広げていく方針だという。
 
 

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